天然の健康食品!美味しいしじみの豆知識
昔から「二日酔いにはしじみ汁」と言われるほど健康効果に定評のあるしじみ。
サプリメントやドリンクとして販売されている商品もありますが、やはり天然自然のしじみを食べたいと思うのも人間の心理です。
今回は、サプリメントやドリンクではなく、本物の「しじみ」にスポットを当てて、様々な情報を皆さんにご紹介いたします。
栄養価が一番高い時期はいつ?
しじみは比較的いつでも水揚げできる貝類として知られています。
その産地も北海道から九州まで幅広く、日本の多くの地域で手に入れることが出来ます。
国産のしじみと言えば、北海道産や青森産、茨城産や愛知産が有名ですね。
一般的に、しじみの旬は夏と冬の2回あると言われていますが、実は一番美味しい時期は春とも言われています。
その理由は、産卵のために栄養を蓄える時期が春だからです。
従って、そのタイミングが一番栄養価が高いと考えられています。
もちろん、どの時期に食べるしじみも基本的には栄養価の高いものに間違いはないのですが、年間を通して考えると春ではないかと言われています。
さらに、春のしじみの身は殻の中にパンパンに詰まっている場合も多く、食べごたえのある食感も期待できます。
小さなしじみが解毒作用を発揮する理由
しじみが水の浄化作用を持っていることをご存知でしょうか?
日本で一番有名な産地として知られる島根県松江市の宍道湖で採れるしじみでしょう。
そのしじみについて、「しじみが3日程で宍道湖を綺麗にしてくれる」と言われているそうです。
この話は知っている人は知っている話として知られており、1gのシジミ1個が1時間に170mlの水をろ過すると言われています。
そこから計算すると、宍道湖に生息していると考えられている約3万トンのしじみがろ過する水の量は、1時間に約53億リットルとなり、これは宍道湖の水を3日間で全部濾過する計算になります。
このしじみの働きは、しじみが植物プランクトンを大量に濾過摂取している要因として考えられており、しじみの豊富な栄養素と解毒作用などの健康効果の源と考えられています。
産地によって味が違う?
一見するとしじみはどれも同じような形に見えますが、実の所、産地によって味も大きさも違います。
厳し環境で育ったしじみは肉厚で味が濃厚になる傾向にあると言われており、潮の満ち引きで海水と淡水が頻繁に入れ替わる宍道湖の人気に繋がっています。
青森県小川原湖のしじみは、海までの距離が長く、海水が湖まで届きにくい環境にあるため、宍道湖よりもさっぱりとした味わいになると言われています。
宍道湖のしじみよりも小川原湖のしじみの方が好きという人もおり、実際に食べ比べてみると面白いです。
味だけではなく環境によって色も少し異なり、泥抜きが上手にできていないしじみは黒色が強く、茶色をしたしじみは泥臭さが少ないとも言われています。
産地の水質によって味も異なるわけです。
やっぱり国産が安心
効率や手軽さを求めるなら、サプリメントやドリンクが良いとは思うのですが、食材として食卓に並べるのであればやはり国産が安心です。
外国産のしじみは、日本のしじみのように綺麗な環境で育っているわけではなく、日本のしじみが行きていけないような汚れた環境で育ったしじみも販売されています。
汚れた環境だから危険なのか?と言われれば、食べても問題は無いと言うことですが、心配なのは否めません。
しじみを食べるなら、国産のものを選んで調理するのが安心ですね。